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【後編】「グローバルに通用する」より、世界から日本に向く「矢印」をキャッチアップできる人財を育てる|(一社)フォースウエルネス/(株)東京山側DMC代表 宮入 正陽さん

前編では、宮入さんの生い立ち、自然や師匠との出会いをお伝えしました。後編では、宮入さんが「東京山側」に移住し、株式会社東京山側DMCを設立するに至る道のりをお伝えします。

目次

災害に強い街、あきる野 「東京山側」への防災移住

秋川流域にはじまる自然環境の豊かさや防災の観点から、2021年に東京都あきる野市に移住しました。都心から十分に近く、自力での帰宅が可能な距離感にあることが第一の理由です。第二に、住む場所の地盤の安定性についても、地震大国日本において非常に重要な理由です。実は、あきる野市、特に秋川や秋留地域は、都内で最も地盤が盤石であると評価されています(全5,177位中1位)。第三に、あきる野市は隣接する圏央道や中央道など、良質なインフラに恵まれています。優れた道路網のおかげで、災害時の物資の流通を確保しやすくなります。最後に、この地域が一次産業に深く根ざしていることも挙げられます。農業、林業、畜産業が盛んであることは、自給自足の観点からも、災害時の食料供給の安定性を考える上でも欠かせません。

移住してからは、高尾山地域を中心に国立公園のブランディングを手がける引地央行さんとともに、東京西多摩のエリアをリブランディングした「東京山側」を掲げて、地域課題の解決に取り組んでいます。

未来を切り開く民間の力 一般社団法人フォースウエルネス創業

地域の課題の解決を手がけるために「民間行政」という位置づけで、2021年に一般社団法人フォースウエルネスを設立しました。一般社団法人の形式にしたのは、地域みんなのプラットフォームにしたいという思いがあったからです。(後述する)東京山側探求型自然体験学習事業とアドベンチャートラベル(AT)事業は営利事業なので、フォースウエルネスにて運営しています。
他方、僕たちは、地域の清掃活動である「秋川リバークリーンナップ」(リバクリ)や、市民の方が抱えるちょっとしたお困りごとや事業運営上の課題を解決する「東京山側地域活動・ボランティア活動協議会 地域課題解決会議」も行っています。これらは公共性の高い事業なので、任意団体「秋川リバークリーンナップ」として運営しています。

東京山側探求型自然体験学習スクール

東京山側探求型自然体験学習スクールでは、自然の中に没入する体験を通して子どもの「意欲の根っこ」「自己肯定感」「探求心」といったいわゆる非認知能力を育み、生き抜く力を高めることを目的としています。講師は国際基準の野外教育の資格を保持しています。1回目の体験学習を開催してから2年目で、年間2万人が参加する規模に成長しました。

フォースウエルネスは、なぜ「東京山側」で事業を行っているのか。全国あらゆる地域に自然はありますが、都心からのアクセスの良さ、そして、地盤が安定していることは、子どもへの探求学習の提供という事業の継続性からみて重要な要素であり、「東京山側」を拠点にすることは理にかなっています。顧客層としては都心の親子が中心で、都心から地域に、フォースウエルネスが提供する高付加価値に見合う価格で地域に経済が循環するような仕組みにしています。

探求学習といっても、一日二日の体験学習だけでは親御さんや子どもが変わるのが難しいため、年間を通じて接触頻度を持つことができる仕組みを設けています。
接触頻度を多くしている家庭からは、「家でも落ち着きをみせるようになった」といった、子どもの変化に関するお声がけをいただきます。子どもが変わるためには、まずは親御さんに変わっていただく必要があるんですよ。探求学習のプログラム開口一番に言うのは「お子さんに対して普段『やっちゃダメ』と注意することが多いと思いますが、この場所にいることはつまり怒られることだ、と変換されてしまうから、お母さん・お父さんはプロである僕たちに任せて、自分たちも楽しんでください」という親へのメッセージです。
厳しく予想がつかないなかで、意欲の根っこがあり、困難に向き合える力があれば、世界に立ち向かうことができる。自分のように社会を生き抜くことのできる子どもたちが育っていればいいなと思います。

秋川リバークリーンナップ

秋川リバークリーンナップは地域活動の軸にもなっているので、今後も継続していく予定です。フォースウエルネスで行っている東京山側探求型自然体験学習スクールで校長を務めている桜澤裕樹さんとの出会いもリバクリでした。桜澤さんだけでなく、志を同じくする、多くの仲間とリバクリで出会うことができました。地域の団体やお店とコラボしたかたちでリバクリを開催することもあります。直近では、あきる野市戸倉にあるバンクーバーコーヒー東京様とコラボして開催しました。清掃活動の後、VANCOUVER COFFEE Roasting Labにて試飲会を行い、コーヒー豆を買ってくれた参加者もいました。リバクリは、地域コミュニティの醸成、地域の活性化につながる活動だと確信しています。

「秋川リバークリーンナップ」は、「東京山側リバークリーンナップ」という名称に変更することを検討しています。「東京山側」というエリアを拡大していく、つまり、「東京山側」以外の地域が困っているときに「東京山側リバークリーンナップ」が助けに入ることを想定しています。さまざまな地域で互いに助け合うというかたちで「循環」させて、地域の価値を最大化していきたいのです。

VANCOUVER COFFEE Roasting Labの前でリバクリの記念撮影。

東京山側地域活動・ボランティア連絡協議会 地域課題解決会議

市民の方々が抱える課題の解決策を模索する「東京山側地域活動・ボランティア連絡協議会 地域課題解決会議」は、たとえ小さなことであっても市民の方々のお困りごとを解決したい、という思いから始めました。社会福祉法人あきる野市社会福祉協議会(社協)様に共感していただき、毎月1回、社協内の会議室をお借りして開催しています。社協のご担当者によると、民間の経営者が社協に赴いて直談判するようなケースは、僕が初めてだったようです。2023年の2月から始まり、通算で11回開催しています。課題解決の具体的な例としては、障がい福祉領域で活動され、「発達に支援が必要な子どもも、そうでない子どもも、当たり前のように一緒に楽しむことができる場所を作りたい」という思いをもつ立石駒子さん(アートどころpomme)がお越しになりました。会議に同席するメンバーで解決策を模索し、デジタルに知見を持つ足立恭平さんが主導するかたちで、「AIでアート」ワークショップを開催することになりました。僕たちは「すぐ動く」ことを大事にしています。また、市民の方が抱えるお悩みを解決するため、たとえ参加人数が少なくとも、この活動は継続するつもりです。

地域課題解決会議の様子

世界から「東京山側」へ 株式会社東京山側DMCの創業

2024年1月に株式会社東京山側DMCを設立しました。地域特化型で旅行業に携わる会社を意味する「DMC」(Destination Management  Companyの略称)という、もともと観光業界にて使われている用語が社名の由来になっています。一般社団法人フォースウエルネスでも携わっているアドベンチャートラベル(AT)事業を本格化するということもあり、観光事業を行っていることが伝わりやすい名前にしました。

アドベンチャートラベル(AT)
約100カ国から1,400会員を擁する国際的なアドベンチャートラベル業界団体「Adventure Travel Trade Association (ATTA)」は、アドベンチャートラベルを「アクティビティ・自然・文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」と定義しています。アクティビティを通じて地域の自然・文化を体験することにより、旅行者自身が、未体験の多様な価値観に触れ、旅行者自身の内面に変化がもたらされるような旅行スタイルです。アドベンチャートラベルは、一般的な観光旅行よりも現地での長期滞在が見込まれ、観光消費額も大きい傾向となるため、地域への経済効果が大きい点が特徴です。

引用:「アドベンチャートラベルとは」JNTO 日本政府観光局

Destination Management Company (DMC)
地域の資源を生かした観光地経営を主導し、データ分析や戦略づくり、旅行商品の開発や販売を行う。一般に株式会社の形をとる。

引用:日本経済新聞 DMCとは

一般社団法人のままではなく、株式会社にした理由は、一般社団法人であるフォースウエルネスの創業期にジョインし、株式会社東京山側DMCの株主となるメンバーに対してストックの権利を与えたかったからです。自然環境・歴史・文化の圧倒的な知見を有する桜澤裕樹さん。スクール事業とAT事業を牽引してくれた師岡龍也さん。人望が厚く、デザインのスキルを活かし様々な事業で貢献しチャンスを創出してくれた村野夏生さん。農業分野において主導しつつも、バックオフィス全般を引き受けてくれた西川佳克さん。フォースウエルネスでは資金繰りで網渡りの時期もありました。それでも、メンバーたちには、「株式会社を設立して、株主として株を絶対に渡すから。勝たせたいから」と言い続けていました。ストックを持つことで、経済的な安心感と安定感を持ってもらいたかった。自身に経済的な余裕ができて初めて、人は他人に施せるようになるはずなので。

未来への種蒔きを 東京山側DMCの意義と事業内容

AT事業を加速する理由は、成長産業であり、後述する「世界から日本に向く『矢印』をキャッチアップできる人財を育てる学校」を卒業した子どもたちの「キャリアにおける出口」として適しているためです。ATは世界で72兆円規模の産業であり、年平均13.6%の成長率で伸び続けると言われています。現在の日本のAT市場規模は2.3兆円程度ですが、世界の旅行・観光競争力ランキングで日本は1位となっており、20兆円には到達すると言われています。ATは、日本において数少ない成長産業なのです。今後は異業種からの参入も加速するでしょう。僕たちは、AT産業において、「ラーメン業界における製麵屋」になることを目指しています。金脈を求めてAT産業に参入する多様なステークホルダーに対し、ATの高付加価値化に必須である「ATガイド」を供給する立ち位置です。このATガイド育成において、僕たちは競合優位性を有しています。

第一に、先行者優位です。僕たちは、早期にAT産業の可能性に目を向け、日本におけるAT産業普及のボトルネックとなっているATガイドの育成を開始しました。ATガイドは、ATを高付加価値化するために必須のツールです。

ATガイドの役割
①自然・文化・歴史の解説
AT実施エリアの自然・文化・歴史に精通し、かつ魅力的に説明できる。
②専門技術
ATコンテンツ(サイクリング、ラフティングなど)に関する技術を有する。
③安全・危機管理
AT参加者の安全を守るため、リスクを予防し、事故発生時には適切に対処する。
④サービス運営
言語/非言語のコミュニケーションに長け、魅力的な体験を提供する。
⑤持続可能性
AT実施地域の環境への有害な影響を最小限にする。

ATガイドはそう簡単に育成することはできず、現状の日本において、ATの高付加価値化が成功していない理由のひとつです。幸いにも、僕たちは、東京山側探求型自然体験学習スクールで、ATガイドに必要な素養の一部をすでに培っていました。まずは自社からだと、僕たちのメンバーは、ラグジュアリー層のサービスに耐えうるホスピタリティと語学力を補強し、さらに国際基準である「LNTレベル2インストラクター」、「Wilderness First Aid」、「Certified Outdoor Leader」という資格を取得しました。

LNTレベル2インストラクター
国際基準の環境倫理プログラムであるLeave No Traceの包括的なテクニックや、トレーナーを育成することのできる資格。
Leave No Trace Japan

Wilderness First Aid
アウトドアでの事故発生時、医療体制へ引き継ぐまでの応急処置を実施する、国際基準の野外・災害救急法の行動指針。
Wilderness Medical Associates Japan

Certified Outdoor Leader
アウトドアにおいて6+1(野外生活技術、遠征計画、リーダーシップ、リスクマネジメント、環境に対する責任、教育+判断)を実践できるリーダーであることを証明する資格。
Wilderness Education Association Japan

現在、ATモニターツアーを開催していますが、僕たちのガイディングは大手旅行代理店の方からも好評を博しています。今後は、僕たちのガイディングの知見を活かし、ATガイド候補を公募し、育成する事業を推進していきます。

第二に、僕たちの活動拠点である「東京山側」の好立地が挙げられます。日本でATを楽しみたい海外観光客は増えていますが、現在は、北海道のような遠方へ飛行機で移動することが多く、気軽には楽しめません。「東京山側」は都心から1時間程度なので、たとえば、都心で遊んだ後にふらっと自然体験をし日帰りで都心へ戻るといった、これまでにない日本のATを提供できます。また、海外観光客の出入口は羽田空港と成田空港であり、東京都に位置する「東京山側」は集客の面でも有利です。ATガイドの出口としての東京山側ATは、今後、質・量ともに拡充していくでしょう。そこから、北海道や地方と連携して、日本を盛り上げます。

最後に、ATの構成要素の一つである「歴史・文化」領域における圧倒的な有識者の存在。僕の四人目の師匠であり、重要無形文化財総合指定保持者かつ能楽師 囃子方大倉流大鼓として、能の舞台だけでなく世界各国での式典やイベントに出演なさる大倉 正之助(おおくら・しょうのすけ)先生です。僕は大倉先生から大鼓を習っており、末弟分として、様々な形で奉献させていただいています。先日は、伊勢神宮近代史上最大の能楽奉納が行われた「飛天双〇能(ひてんふたわのう)」の設えという大役をいただきました。

大倉先生と能楽、そして伝統芸能の可能性

大倉先生のすごいところは、八百年にわたり続いている伝統から自ら新しい演奏スタイルを確立し「守破離」を実行してきたところです。能楽の伝統においては、座って鼓を打つという決まりがありますが、大倉先生は立って演奏します。師や古くからの積み重ねを学ぶ際に敬意を持ちつつも、批判的なまなざしを持ち時代に合ったやり方に変えることをためらわない。この考え方は、伝統をただ苦労しながら残すのではなく、なぜ残すのかを問いながら価値に気づき、認め、時代に最適なかたちで保存することにもつながります。僕の伝統芸能・伝統産業への向き合い方にも生きています。
僕が能楽を重要視しているのは、失われつつある日本の「循環」の思想へ回帰する可能性を有しているからです。近年の日本は、環境、経済といったあらゆる課題を、海外からの輸入といった「費用の外部化」によって解決しようとしてきました。結果として日本の産業と所得は低迷し、社会には不安が渦巻いています。日本は便利さと引き換えに、大事なものを失ってきたのです。


能の鼓(つつみ)の材料の一つに調べ緒(しらべ)があります。小鼓を組み上げるときに用いる麻(あさ)の紐で、鼓の音色を調整する際に重要な役目を果たしています。「調べ緒」を染めるのには、古くは茜(あかね)という植物が使われていましたが、「費用の外部化」が浸透した近年では化学染料が使われています。伝統芸能としての能楽がより拡がれば、地域産業としての「茜染」が復活し、「費用の外部化」をせずとも、日本で産業が「循環」するようになります。
かつての日本人は茅葺(かやぶ)き屋根の家に住んでいましたが、複数の民家で、家の材料である藁(わら)を分け合い、家を建て、葺(ふ)き替えることに協力し合っていました。これを「手間返し」と言いますが、誰かに助けてもらい、恩返しとして誰かを助ける「循環」が根付いていたのです。現代の日本人は茅葺き屋根の家には住んでいませんが、たとえば、誰かに事業を助けてもらったら、恩返ししてその人の事業を助けるといったように、「循環」していくことが望ましいと考えています。

ただし、産業の復興にはお金が必要です。だからこそ、外貨を稼ぐ手段としてAT事業に取り組み、海外の富裕層へ能楽を案内する。ATを通じて、伝統芸能のみならず、農業や、目の前の資源にどれだけ価値があるかを活かして、プロモーションし事業化して、「東京山側」に、日本に矢印を向けるということです。ATガイドはただの観光ガイドではなく、日本の歴史・文化・伝統をすべて伝えることができるんです。そうして得た利益をもとに、産業を復興していくのです。

子どものたちの幸せための東京山側DMC 将来展望と社会貢献

世界で活躍する「グローバル人材」というのも大切だとは思いますが、日本が世界から「矢印」を向けられている国であることに気づくことも大切です。先述したように、日本は素晴らしい産業と思想を有しています。以前、檜原村のお茶農家で、雑草抜きのボランティアをしていたところ、先述した能楽の鼓の「調べ緒」を染めるのに使われていた茜が自生しているのを見つけました。日本ならではの産業の芽は消えていません。東京山側DMCでは、ATや地域活動、伝統芸能、伝統工芸がすべてつながっていて、未来の日本の産業復興に寄与していくというところまで見据えています。

今後のチャレンジとして、僕たちは、「世界から日本に向く『矢印』をキャッチできる人財を育てる学校」を創ります。子どもたちはかわいくて仕方がない。だから僕は、子どもたちに理不尽な悲しみや苦しみがあるのは耐えられない。現在の日本では、10代や20代といった世代の死因の1位は自殺ですよね。大人として、恥ずかしいです。学校では稼ぐ手段を学ばないまま社会に放り出されてしまい、生き抜く力が育たないままいきなり荒波のなかで苦しむ若者がほとんどです。これからは、今まで以上に、既存の仕組みでは食えなくなる若者が増えます。
子どもが生き抜く力をつける探求型自然体験学習スクールは、もちろん未来を実現するために稼ぐ手段としてコンテンツを提供してはいますが、東京山側DMCとしてはもっと先を見ています。
興味関心があるやりたいことをできる「フィールドスクール」としての環境を整えたいと考えています。たとえば、地域創生で名高い徳島県神山町に設立された「神山まるごと高専」のように、自然に触れ、好きなことを伸ばし一流の人材に触れられる環境です。既存の学校を作るというよりは、受験で可能性をつぶすことなく誰でも学ぶことができ「自分の能力を活かしたい」という子が集まるような場所にしたいです。子どもが生き抜く、つまり稼ぐという出口まで設計したいので、多様な職業の選択肢を提供します。ATガイドもその一つです。

教育を通し、子どもが抱える悲しみや苦しみを減らす。子どもたちが生き抜く力をつける。そうして、世界中から日本へさらに「矢印」が向くようになり、世界全体もよくなっていく。そのような社会を実現します。  

【プロフィール】
宮入正陽(みやいり・まさはる)
1974年(昭和49)生まれ。東京都渋谷区出身。高校卒業から数年後、1995年に株式会社片山に就職。3年半の在職中に店舗開発や商品開発の他、流通に関わる。1999年に株式会社プラスアルファに転職し、親会社のアルファグループの上場を経験。2007年からは新潟県にて外資系保険会社にて営業に携わる。2009年新潟の仲間と起業したものの、個人再生を経験。2016年より、M&A、事業再生、新規事業開発を行うファイナンシャルアドバイザーを行う株式会社を設立。2021年に東京都あきる野市に移住し、一般社団法人フォースウエルネスを創業。2024年1月に株式会社東京山側DMC(Destination Management Company)を設立。所属団体は、東京マリアライオンズクラブ、秋川流域ジオの会。

(2024年2月 インタビュー 足立愛子)

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この記事を書いた人

ライター。1995年生まれ。国際基督教大学(ICU)卒業後、NECに入社。政策渉外部で中央省庁との橋渡し役として国家プロジェクトに携わる。人材育成への関心から人材開発サービス事業部へ異動し、企業研修の企画・運営に従事。2022年、品川区から『東京山側』への移住を機に、取材・執筆活動の幅を広げる。現在は、都内研修企業のオウンドメディアや NPO広報誌の執筆、SNS運用を手がける傍ら、『東京山側』を舞台に、地域に根ざしたソーシャルアクションを展開する人々の声を届けている。
まちに息づく人々の営みや想いを丁寧に紡ぎ出すことを大切にし、温かみのある文章で読み手の心に寄り添うストーリーテリングを心がける。興味関心は、地域・移住、伝統芸能・工芸、アート、本、多文化共生、福祉、教育など、人と社会の豊かな繋がりを紡ぐ領域に及ぶ。
Writer. Born in 1995. After graduating from International Christian University (ICU), joined NEC Corporation. Worked in the Government Relations Department as a liaison with central government ministries on national projects. Driven by an interest in human resource development, transferred to the Human Resource Development Services Division, where I was involved in planning and managing corporate training programs. In 2022, relocated from Shinagawa Ward to "Tokyo Yamagawa" area, expanding my scope of writing and reporting activities. Currently, while writing for owned media of Tokyo-based training companies and NPO newsletters, as well as managing social media, I document the voices of people engaged in community-based social action in the "Tokyo Yamagawa" area.
I take pride in carefully weaving together the lives and aspirations of local communities, striving to create storytelling that resonates with readers through warm, empathetic writing. My areas of interest span domains that foster rich connections between people and society, including community development and migration, traditional performing arts and crafts, art, books, multicultural understanding, welfare, and education.

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